Microsoft Azureとは?
基礎から学ぶDaaS入門

皆さんは、パソコンの中にあるデータをどこに保存していますか?
パソコン本体? それともUSBメモリ?
実はいま、世界中の企業のデータ保存先が、手元の機械から「クラウド」へと急速に移り変わっています。
その中心にあるサービスのひとつが、今回ご紹介する「Microsoft Azure(アジュール)」です。
「なんだか難しそう…」と構える必要はありません!
今日は、専門的な話は抜きにして、Azureがどんな風に私たちの仕事を便利にしてくれるのか、図解を見るような感覚で一緒に見ていきましょう。
1.そもそも「クラウド」って何?
「クラウド」という言葉、最近はテレビのCMや職場の会話でも当たり前のように出てきますよね。
でも、「正直、ふんわりとしか意味がわかってない…」という方も多いのではないでしょうか?
一言で言えば「インターネット越しに、便利なコンピューターの機能を借りる仕組み」のことです。
1-1. 「所有」から「利用」へ。どういうこと?
ちょっとイメージしにくいかもしれないので、もっと身近な「電気」や「レンタル」で例えてみましょう。
- これまでのやり方(オンプレミス)
自分の家に「発電機」を買って置いて、自分でメンテナンスしながら電気を作る。
→ これだと、機械を買うお金も高いし、故障したら自分で直さないといけないので大変ですよね。 - クラウドのやり方
電力会社が作った電気を、コンセントにつないで使いたい分だけ使う。
→ 発電機の管理はプロにお任せ。私たちは使った分の電気代を払うだけです。
これと同じことが、コンピューターの世界でも起きています。
これまでは会社の中に大きなコンピューター(サーバー)を買って置いていたのを、「ネット経由で、マイクロソフトなどの巨大なコンピューターセンターの力を使う」というスタイルに変える。
これがクラウドの正体なんです。
2.Microsoft Azure(アジュール)とは?
さて、クラウドの仕組みがわかったところで、今回の主役「Azure(アジュール)」の登場です。
Azureは、WordやExcel、Windowsでおなじみのマイクロソフト社が提供しているクラウドサービスのことです。
2-1. なぜAzureが人気なの?
世界には他にも色々なクラウドサービスがありますが、Azureにはこんな特徴があります。
- Windowsとの相性がバツグン!
普段仕事で使っているWindowsパソコンやOfficeソフトととても仲が良いので、企業での導入がスムーズなんです。 - セキュリティがとにかく堅い!
マイクロソフトはセキュリティ対策にものすごい金額を投資しています。
「自分の会社で守るより、Azureに預けた方が安全」と言われることもあるくらいです。
2-1. 世界中に広がる「巨大な基地」
Azureの実体は、世界中に建設された「データセンター」という巨大な施設です。
日本国内(東京や大阪)はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、地球上のあらゆる場所に拠点があります。
私たちが「Azureを使いたい!」とクリック一つで操作するだけで、これら世界中のハイスペックなコンピューターを一瞬で自由に使えるようになるんです。
なんだかワクワクしてきませんか?
次章からは、具体的にAzureを使うと「どんな良いこと(メリット)」があるのか、もう少し詳しく見ていきましょう!
3.Azureを使う3つのメリット
「仕組みはわかったけど、結局私たちが使うとどんないいことがあるの?」 ここが一番気になりますよね。
Azureを使うメリットはたくさんありますが、特に大きなポイントを3つに絞ってご紹介します。
3-1. 初期費用がかからない
これまで会社でサーバーを用意しようとすると、機械を買うだけで何十万円、何百万円というお金が最初に必要でした。
でもAzureは「初期費用0円」です。
使った分だけ料金を払う「従量課金(じゅうりょうかきん)」という仕組みなので、例えるなら「水道代」や「電気代」と同じ感覚で始められます。
「ちょっと試して、ダメならすぐやめる」なんてことも簡単にできちゃいます。
3-2. セキュリティが「銀行の金庫」並み
「ネット上に大事なデータを置くのって、漏れたりしないか心配…」という声もよく聞きます。
でも実は、その辺のオフィスにサーバーを置いておくより、Azureに預けたほうがずっと安全だったりします。
なぜなら、マイクロソフトはサイバー攻撃から守るために、毎年ものすごい金額を投資しているから。
世界トップクラスの警備員が24時間体制で守ってくれる金庫にデータを預けるようなものです。
3-3. WindowsやOfficeとの相性が最高
これがAzure最大の強みかもしれません。
普段、仕事でWordやExcel、Windowsパソコンを使っていますよね?
Azureは同じマイクロソフト製品なので、「既存のシステムとの連携」がとてもスムーズなんです。
「今使っている環境をそのままクラウドへ持っていきたい」という時に、一番苦労せずに済むのがAzureなんです。
4.代表的なサービスで何ができる?
Azureにはいくつもの機能(サービス)がありますが、全部覚える必要はありません!
ここでは、よく使われる「基本の3つ」だけ覚えておきましょう。
4-1. 仮想マシン(Virtual Machines)
ラウド上に「自分専用のパソコン」を作る機能です。
手元のノートPCが古くても、クラウド上のハイスペックなPCを遠隔操作すれば、重たい処理もサクサク動かせます。
「クラウドPC」なんて呼ばれることもあります。
4-2. ストレージ(Blob Storage)
データを保存するための「巨大な倉庫」です。
写真、動画、書類データなど、容量を気にせずいくらでも保存できます。
「ハードディスクの容量がいっぱいで保存できない!」という悩みから解放されます。
4-3. AI(人工知能)サービス
ここが一番面白いところです!
「画像に何が写っているか判定する」「音声を文字に起こす」「チャットボットを作る」といった最新のAI機能を、難しいプログラミングなしで自分のアプリに組み込むことができます。
5.AWSやGoogle Cloudとの違いは?
クラウドの話になると、「AWS(Amazon)」や「Google Cloud」という名前もよく出てきます。
これらは「3大クラウド」と呼ばれていて、どれも素晴らしいサービスです。
では、どう使い分ければいいのでしょうか?
ざっくりとしたイメージはこんな感じです。
5-1. AWS (Amazon Web Services)
業界のリーダー的存在。
歴史が長く、実績や情報の多さがNo.1です。
5-2. Google Cloud
データ分析やAIの分野にとにかく強い。
Googleのような高速なデータ処理をしたい時に選ばれます。
5-3. Microsoft Azure
ビジネス・企業向けに強い。
WindowsやOfficeを使っている企業なら、Azureが一番親和性が高いです。
「どれがいい悪い」ではなく、「自分の会社が普段何を使っているか」で選ばれることが多いですね。
6.まとめ:まずは無料アカウントで触ってみよう
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
Azureは「難しい専門家だけのもの」ではなく、「私たちの仕事を便利に、安全にしてくれる道具」だということが伝わっていれば嬉しいです。
「もっと知りたい!」と思った方は、ぜひ無料アカウントを作って実際の画面を見てみてください。
「習うより慣れろ」の精神で、少しずつクラウドの世界に触れてみましょう。
きっと、新しい可能性が見えてくるはずですよ!
